【牡牛座】安定感抜群!優れた五感で世界をとらえる美しく強い星座
牡牛座は12星座のひとつで、牡羊座に次いで2番目に登場する星座です。
周囲の意見にブレることなく、自分のペースで行動できる芯の強さを持った牡牛座に、憧れる人も多いでしょう。また、聞く・見る・味わうなど、世界を五感で感じ取る能力もトップクラス。音楽や芸術といった美しいものを見定める審美眼を持つ、美の星座でもあります。
でも「私は牡牛座じゃないからそんな能力はないし、関係ないよね」と思う人もいるかもしれません。実はあなたが知っている自分の星座は、ほんの一部だということを知っていましたか?牡牛座ではない人も、自分の出生図であるホロスコープを見ると、牡牛座の要素は必ずあります。
自分に秘めたる牡牛座は、いったいどのような星座なのか?
一言では語れない牡牛座の魅力を、たっぷりお伝えします。
ホロスコープであなたの牡牛座を見つけよう
まずは、あなたのホロスコープを用意しましょう。ホロスコープとは、あなたが生まれた瞬間の空の様子を記録した、天体図のことです。ホロスコープの出し方や概要について、詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてくださいね。
ホロスコープについて、ここでも簡単に説明しておきましょう。
ホロスコープには、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星・冥王星の10個の天体があり、それぞれに星座があります。
雑誌やテレビの星占いで使われている星座は太陽星座なので、太陽星座しか知らない人が圧倒的に多いと思います。実は、太陽以外にも9つの天体が、太陽とは別の星座を持っているのです。
だから、あなたが牡牛座でなくても、ほかの天体が牡牛座であることは十分に考えられます。たとえほかの天体が牡牛座でなくても、あなたが活躍できるエリアを示す「ハウス」という領域で、必ず牡牛座はあります。
このように、あなたのホロスコープを出すことで、自分の中にある牡牛座を自覚できます。今は詳しい意味はわからなくてもいいので、自分の中にも牡牛座の要素はあるんだ、と自覚できればOKです。それでは、ホロスコープを確認できたら、まずは牡牛座をあらわすキーワードから見ていきましょう。
牡牛座をあらわすキーワード
安定感抜群・五感に優れる・美しいもの・物質的な豊かさ・経験主義・粘り強い・頑固
牡牛座のエネルギーを象徴するキーワードを並べてみると、研ぎ澄まされた五感を持つ、どっしりとした芯の強い星座であることがわかりますね。自分の経験や感覚を信じて、コツコツとレンガを積み立てていく職人のような星座です。
I have.|所有する
牡牛座をあらわすキーフレーズとして、「I have.(所有する)」という言葉があります。これは、12星座がしばしば人の一生にたとえられることに由来しています。
前回ご紹介した牡羊座は、生まれたての赤ちゃんでした。次の牡牛座の段階になると、身のまわりにあるいろいろな物に興味を持ちはじめます。「これなに?」「ちょうだい!」「私がやるの!」と、赤ちゃんは何にでも興味津々で手を出しますよね。
五感もどんどん発達します。おいしいご飯、気持ちいいタオル、かわいい人形、楽しい歌…自分の外側にある身近な世界を、五感を使って一生懸命感じ取ろうとします。
このような「自分のものにしたい!」「五感で感じたい!」という感覚が、牡牛座の「I have.(所有する)」なのです。
牡牛座の特徴
実際に自分で経験してみたい!いろんな世界を五感でもっと感じたい!
こんな自分自身の経験や五感を重視する牡牛座のエネルギーは、具体的にどのような特徴として表れてくるのでしょうか?ここでは以下6つの特徴を紹介します。
①安定感抜群でマイペース
安定感で牡牛座の右に出る者はいないと言っていいでしょう。それくらい、牡牛座はどっしりと芯の強い星座で、自分の中にある基準にしたがってマイペースに物事を進めます。
牡牛座は物事を継続するのがとても得意で、一度はじめたものは簡単にはあきらめません。自分の経験値やスキルが十分に高まったと判断するまで、地道にコツコツ進めていきます。
このとき牡牛座の中で大切なことは、周囲に言われたからやるのではなく、自分が必要だと判断したからやるのだ、ということ。牡牛座は自分の中に確固たる価値観や考え方を持っているので、何事も自分の基準で決めることを好みます。
このように、自分をしっかりと持っていてブレない牡牛座は、簡単に方針転換をしないことから周囲からの信頼も厚く、一目置かれる存在でしょう。
②研ぎ澄まされた五感で世の中をとらえる
牡牛座は、五感に大変優れた星座です。五感とは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚の5つの感覚のこと。風景や音、匂い、味など、外の世界から何かを感じ取る能力が、抜群に高いのです。
この優れた五感は、牡牛座がモノを選ぶ基準にも影響しています。服ならカシミヤ、食事なら自然食品や高級食材、絵なら人間の手で描かれた絵画、音楽ならクラシック。これは一例ですが、要するに「本物」を見分ける審美眼を持っているため、上質なモノを選ぶ傾向にあります。
研ぎ澄まされた五感は、世の中の美しいものを敏感に感じ取れる能力とも言えるでしょう。簡単に言えば、センスがいいのです。牡牛座を支配する天体は、美の星である金星であることからも、うなづける話です。
ただし、牡牛座であっても、誰もが最初から五感を使いこなせているわけではありません。感情を揺さぶる絵、心の奥深くにまで響く音楽、上質な料理…そういう「本物」に出会えば出会うほど、牡牛座の審美眼は磨かれていきます。
③変わらない基準を持ち続ける
牡牛座は、自分の中に不変の基準を持っています。世の中がどれだけ変わろうと、常に自分の中に変わらない物差しを持ち続けているのです。
たとえば、大きな木を想像してみてください。葉が茂り果実が実っても、それらはいつか姿かたちを変えて木から去ってしまいますよね。根元の地面に咲いていた花も、虫も、周辺の環境も、どんどん移ろっていきます。
でも、木の幹はずっとそこにあります。身の回りに起こる変化をじっと見つめながら、自分自身は変わらぬものとしてその場にあり続けます。そして人は、この不変の木を見ることで世の中の変化を感じ取ることができる。こんな情景が、牡牛座の世界です。
周りがどう変わろうが、自分自身を貫く牡牛座。もちろん、牡牛座自身も成長し、変化を遂げますが、内なる基準は変わりません。牡牛座の基準は変わるものではなく、育てるものなのです。
④物質的な豊かさを重んじる現実派
牡牛座は現実的な星座でもあるので、物質的な豊かさを大切にします。物質的な豊かさとは、言い換えれば「目に見えるものが充実している」ということです。たとえば、上質な家具、ブランド物の服、高級食材を使った料理、生活に困らない潤沢な資産…こんな生活の質をあげてくれるような目に見える豊かさを、大切にする星座です。
また、コミュニケーションの取り方にも同じことが言えます。今や人とのコミュニケーションは、SNSやメールなど電子媒体を使ったやり取りが主流となっていますが、人間本来のコミュニケーションは、実際に会うこと。
声色や表情、ジェスチャー、場の雰囲気…人間同士の熱を帯びたやり取りは、肉体を持った人間としての、本来の私たちを思い出させてくれます。
家がある、服がある、お金がある、相手が目の前にいる…実際ここに「ある」または「いる」こと。これが牡牛座の物質的な豊かさにつながっています。
⑤自分が納得するまで粘り強く取り組む
自分が納得できるまでやる。これが、牡牛座のやり方です。
物事への取り組み方はいろいろあります。とにかくまずはやってみる行動力のある人、周囲の意見を積極的に取り入れてみんなで頑張る人、計画的にコツコツ進める人…
その中でも、じっくりと腰を据えて、自分が納得できるまで粘り強く長期的に取り組むのが、牡牛座のスタイルです。ちょっとやそっとのことでは諦めない強さがあります。
牡牛座が物事に終止符を打つときの判断基準は、自分が納得する水準までできたかどうか。他人にどう言われようと、関係ありません。これまでの人生で培ってきた自分の中の絶対基準を、とても大切にしている星座です。
⑥融通が利かない頑固さも
牡牛座は自分の中に絶対的な基準を持っているため、その基準にかなわないものに対してはNOをはっきりと言います。ときにそれは、融通が利かない頑固者というイメージを持たれることも。また、とにかく早くやればいいというスピード感を求められる場面も苦手です。
しかし、裏を返せばそれだけ自分をしっかりと持っていて、一度はじめたことは時間がかかっても確実にモノにできる能力を持っているということ。人の意見に無駄に左右されない堂々とした振る舞いは、羨望のまなざしを集めることも多いでしょう。
そんな職人気質な牡牛座が活きるのは、専門性を活かせるフィールドです。特に五感を使う芸術系や衣食住の分野では、センスを存分に発揮できるでしょう。とことん極められる性分を活かして、じっくりと専門性を磨いてくださいね。
安定感抜群の牡牛座を形作る「土×固定宮」
牡牛座はなぜ、安定感が抜群で粘り強い星座なのでしょうか?その理由は、牡牛座は土のエレメントに分類され、継続的な行動パターンを取る星座だから。少し専門的な内容なので、簡単に説明しますね。
まず、12星座は火・土・風・水の4種類にわけられます。この火・土・風・水を、エレメントと呼びます。牡牛座は、安定や感覚を司る土のエレメント。土のエレメントは優れた感覚を持ち、物事を安定した形にしていく性質を持っています。牡牛座のほかにも、乙女座と山羊座も同じ土のエレメントです。
次に、エレメントとは別に、星座は活動宮・固定宮・柔軟宮の3区分にもわけれられます。牡牛座が属する固定宮は、物事を継続させるのが得意。季節の盛りに位置する星座が、固定宮に分類されます。牡牛座以外では、獅子座・蠍座・水瓶座が同じ固定宮です。
このように12星座は、エレメントや3区分によって、それぞれの性質が決まっています。同じ土のエレメントでも、乙女座と山羊座は3区分が違うので、その性質は大きく変わります。
安定と継続力を合わせ持った「土×固定宮」の星座は、牡牛座のみ。こうやって星座を分解して考えると、より星座への理解が深まるので、頭の片隅に覚えておいてくださいね。
牡牛座の神話|ゼウスが変身した純白の美しい牡牛
より牡牛座の世界観を深めるために、ギリシャ神話に出てくる牡牛座を紹介しますね。どうして牛が12星座になったのか、簡単に物語をみていきましょう。
ある日、神々の王ゼウスはいつものように、天界から地上の世界を見下ろしていました。すると、地中海のフェニキアという国のある花畑に、たいそう美しい乙女が1人いることに気がつきました。フェニキアの王女、エウロパです。
恋に落ちたゼウスは、警戒されないように牡牛に姿を変えて、エウロパのいる花畑へ向かいました。純白で美しく、とても大人しい牡牛は、大きくうるんだ瞳でエウロパを見つめます。そっと牡牛の背にエウロパが乗ると、牡牛は花畑を横断して海岸に向かい、海の中へと入っていきました。
エウロパは困惑しながらも「この美しい牡牛はきっと、神々の王ゼウスに違いない」と悟り、覚悟を決めました。地中海を泳ぎわたって、ゼウスが生まれ育った島、クレタ島まで来ると、2人は結婚し、3人の子をもうけました。
ゼウスはエウロパとの愛の記念に、自分が変身した牡牛の姿を星座にした、と言われています。
美しい王女エウロパ、美しい純白の牡牛、美しい色とりどりの花畑…
牡牛の物語を動かしているのは、「美しさ」です。ただただ美しいものを五感で感じ取り、感動し、吸い寄せられて、結婚や子供という「形」になる。牡牛座のずっしりとした美しい世界観が感じられましたね。
まとめ
今回は、12星座の2番目を担当する牡牛座についてご紹介しました。牡牛座が持つ抜群の安定感やセンスの良さは、誰のホロスコープにもそのエネルギーを内包しています。
でも、具体的にどうやって牡牛座のエネルギーを自分の人生に活かせばいいのか、わからない人も多いのではないでしょうか?
「牡牛座があるけど、自分では牡牛座らしさが感じられない」「牡牛座だけでなくて他の星座もあるけど、うまく使いこなすには?」など、たくさん疑問が出てくることでしょう。
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ライター紹介
みのり
2022年度卒業生。星読みライター。夫の転勤や出産などライフイベントが重なり今後の方向性に迷っていたところ星読みに出会い、魔法の星読み学園に入学。3か月後にはライターとして独立し、自分の能力を活かした仕事で充実した毎日を送れるように。星読み学園で得た知識と経験をもとに、星読みの楽しさと奥深さをもっと多くの人に伝えるべく活動中。